昨シーズンの日本海側の大雪の原因は、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が度々発生したことが影響している。冬の季節風が北西から吹いてきた時、大陸にぶつかり2つに別れ、日本海で集まり、帯状に雪雲が発生する。これが同じような場所で次々に流れ込み続けると、短時間の大雪が降ることになる。九州や四国の大雪はJPCZではない。気象庁からの3か月予報だと、この冬は冬型の気圧配置になりにくく、寒気が降りてきにくい予想。全国的に気温は高く暖冬の傾向で、日本海側の雪も少ない予想。ただ油断はできない。低気圧が西日本・東日本に来やすい。一時的に寒気が入っているときに低気圧が通ると、太平洋側も含めて大雪になる恐れがある。温暖化が進むと、冬の期間全体を通しての雪の量は少なくなる。ただ、一時的に極端な大雪は増える可能性がある。海水温が高くなると、海の水蒸気が増え、雪雲や雪のもとになる。強い寒気が入ってくると気温差が大きくなるので雪雲が発達して大雪になりやすい。