政治部の青木新記者と伝える。野田新代表だが、衆議院選挙に向けて準備を急ぐということだが、執行部の人事というのはどこまで進んでいるのだろうか。きょう午前に検討を本格化させ、午後には両院議員総会で承認を得て、新たな執行部を立ち上げたい考え。要職に中堅議員を起用する案などもあるようなのだが、野田さんに近い議員は昨夜「丁寧に調整している」と話している。代表選挙でみずからを支援した議員や党内の各議員グループの意向も踏まえながら慎重に検討を進めているのだと思う。野田さん自身、次の衆議院選挙の時期が近いと見ているので刷新感を出しながら選挙の準備にすぐに取りかかることができる体制が構築できるのかが焦点となる。その選挙に向けては野党連携の在り方というのもポイントになる。野田さんはきのう「各党と誠意ある話し合いをしたい」と述べた。野田さんは今回の代表選挙を準決勝、そして次の自民党と対決する衆議院選挙を決勝と位置づけており、ほかの野党との協力を重視しながら与党を過半数割れに追い込み、政権交代を目指す考え。ただ、早期の衆議院解散も取り沙汰される中で各党と連携を深めるための時間的な余裕があるのかというのも課題がある。さらに立憲民主党は現在193の小選挙区で候補者を擁立しているが、日本維新の会とはおよそ6割、共産党とはおよそ5割の選挙区で候補者が競合している。選挙区調整に踏み切る場合、どちらかの党が候補者を下ろすということになり、簡単なことではない。与党に対じする体制を野党間でどう構築するのかが問われることになる。
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