少数与党で国会がどう変化したか見ていく。今年度予算が衆・参それぞれで修正して成立したのは初めて。衆院は自公維の教育無償化の具体策、参院は立民などの高額療養費制度負担上限額の見送りについて修正が行われた。政府提出59本のうち56本が成立。修正は12本で修正率の高さがうかがえる。一部野党の賛成を得るため言い分を聞きながら丁寧に審議した。野党は修正を勝ち取りアピールしたいため、現実的な落とし所で決着させる必要があった。年金制度改革関連法、能動的サイバー防御、税制関連法が修正後に成立した。選択的夫婦別姓は独自法案が28年ぶりに審議され成立しなかった。野党がまとまって出したガソリン税暫定税率廃止を巡っては、野党が自民の委員長に解任決議案を提出し解任となった。今回、与野党で国会改革の機運が高まった。近年は党首討論が開かれてなかった年もある中、4月から3回開かれた。議員の欠席理由には出産・育児・介護なども明記されるようになった。国会改革については、超党派の85人の議員で作るグループが、国会の外でも議論を進めている。与野党双方が熟議の国会へ向けて協力するとしている。
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