電話で天気予報を確認できる「177」のサービスが70年の歴史に幕を閉じた。これまで120を超える地域ごとの気象情報を聞くことができる手段として、長年、親しまれてきた。177の前に市外局番をつければ、どの地域の天気も確認できるこのサービスが始まったのは1955年。冒頭のチャイムは鉄琴だった。自動音声になる前の1997年ごろまでは、気象予報士が読み上げて録音していた。特に天気が荒れもようの日は、情報が更新されるたびに、たとえ深夜でも、新たに録音し直していたという。24時間天気を確認できる貴重な手段だった177。1988年ごろには、全国で年間3億件以上の利用があったが、ネットやスマホの普及などを背景に、2023年度には556万件と、最盛期の2%程度まで落ち込んでいた。今後も利用客の減少が見込まれるとして、サービスを終了した。一方、サービス終了で不便になった人もいる。日本視覚障害者団体連合によると、視覚障害者の多くは、スマホの画面などから情報を得ることが難しく、177を利用していた。団体はNTT側にサービスの継続を申し入れましたが、利用者数が減り続ける中で難しいという回答があったという。
住所: 東京都新宿区西早稲田2-18-2
URL: http://nichimou.org/
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