アジア最大級の映画祭「東京国際映画祭」。第37回東京国際映画祭の最優秀男優賞を受賞した俳優・長塚京三さん(79歳)。長塚さんが12年ぶりに主演した映画「敵」は「最優秀監督賞」と「東京グランプリ」を獲得、主要三冠を受賞する快挙を遂げた。来年1月に公開予定の映画「敵」の原作は筒井康隆さんの小説。長塚さん演じる穏やかな生活を送っていた元大学教授が「敵」に翻弄される物語。俳優デビュー50周年の節目の年に東京国際映画祭史上最高齢79歳で最優秀男優賞を受賞となった長塚さんは「ぼつぼつ引退かなって思った矢先だったので奥さんは大変がっかりするんでしょうけど、もうちょっとこの世界でやってみようかなという気持ちになりました」とコメント。セレモニーの後に行われた受賞者会見では俳優人生を振り返り妻への感謝を口にした。