TVでた蔵トップ>> キーワード

「日満朝一合唱」 のテレビ露出情報

その自然文化園の中にあるアトリエは天井の高さ12m。数々の作品とともに平和祈念が作られた工程がわかりやすく展示された。北村西望はまず20分の1の原型を製作しその後骨組みを作ってそれをもとに石膏を流し塗っていった。平和祈念像には戦時中に北村が発明した斬新な彫刻技法が使用され、通常は塑像は粘土で原型を製作し石膏像で型取り、鋳造しブロンズ像が完成する。しかし戦時中に粘土が入手困難だったために石膏で直接原型を作ろうと考えた。まず木で像の型を組んで目の細かい網を張って像の輪郭を作っていく。そこに水を溶かして藁を混ぜた石膏を下ごしらえに貼り付け、クリーム状の石膏を塗っていく。粘土の型に比べ、表面は荒くなるが失敗しても石膏を塗れば手直しが可能。平和祈念像は、104のパーツに分けて作られた。像の原型の所々にそのつなぎ目が。東京で製作した巨大な像を長崎まで運ぶたえにあらかじめバラバラのパーツにできるように鋳造し現地で組み立てた。平和祈念像の製作は昭和25年に長崎市からの原犠牲者の冥福を祈るモニュメントをつくりたいという依頼がきっかけだった。戦争中は、戦意高揚のために仕事をせざるを得なかった北村は、戦後、平和を祈るための像をつく入りたいという強い思いがあった。4年の月日を費やし、完成した平和祈念像は1955年の8月8日に除幕式が行われた。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.