りそなアセットマネジメント・戸田浩司による解説。日経平均予想レンジは39500円~40000円。注目ポイントは、日本株のリーディング銘柄の変遷。先日の参議院選挙の主な争点は物価対策だったが、選挙結果を受けて内需を刺激する財政拡大の行方に注目が集まりそう。きょうの東京市場について、株価は底堅く推移しそう。経済環境が不透明な状況が続いているが、日本株を代表する銘柄の長期の変遷を見る。TOPIX構成比(上位銘柄)では、一時期を除きほぼすべての期間でトヨタ自動車がトップを維持してきた。しかし昨年春をピークに低迷する一方、2位と3位の企業の追い上げにより、日本株の中でのトヨタの相対的影響力の低下が見られる。TOPIX業種別構成比(上位5業種)で見るともっと顕著である。電気機器は近年トップを独走し影響力を増してきている。株式市場の関心事はAIなどハイテク産業の成長性やナスダック市場の動向に移ってきているのかもしれない。電気機器セクター内の上位銘柄の10年前との比較では、大きな変化が見られる。
