取引開始直後から1000円以上値下がりして始まった日経平均株価。終値は今年最大の下げ幅となる1285円安。約3カ月ぶりに3万8000円を割り込んだ。先月後半から急上昇した分を全て失った形。三井住友DSアセットマネジメント・市川雅浩氏は「日経平均が大幅安となった理由のひとつはアメリカのハイテク株の調整が続いていること。もうひとつは円高の進行」と指摘。今回のように直近の高値からの下落率が10%を超えると株式市場では調整局面入りとされ、今後は下げやすくなると言われている。市川氏は「投機筋の先物主導によるもの。深刻に考える必要はない。物価も賃金も上がってきているので今回10%下げたからといって下げ続けることはないかなと思う。円高の終了については来週の日銀金融政策決定会合が注目」と指摘した。