金融市場では手荒い歓迎となった。日経平均株価は一時1900円以上下落し、先週末より1849円安い37980円で午前の取引を終えている。「岩井コスモ証券」では朝から電話が殺到した。先週金曜日に誕生した自民党の石破新総裁。日銀の独立性を尊重する立場を示していて、日銀が追加利上げに踏み切りやすくなったとの見方から急激に円高が進行した。これが輸出関連株などにとって逆風となっている。さらに石破氏が主張する「金融所得への課税強化」が岸田政権が進めた「貯蓄から投資へ」の流れに逆行する懸念も拡大。投資家心理が冷え込み9割以上の銘柄が下落する全面安の展開となっている。市場の不安を払拭することができるのか。あす総理となる石破氏には早速経済政策について丁寧に説明することが求められている。