練馬区の住宅街の中に野見山暁治の自宅兼アトリエが。シンプルでモダンな外観。絨毯の階段を上がるとアトリエと一間続きのリビングがある。設計を手掛けたのは建築家の篠原一男。住宅は芸術であると、生涯住宅設計に心血を注いだ戦後を代表する建築家。野見山は篠原に体育館の小型ような家でいいと答えたが、篠原はその注文に二年も悩みながら出した答えが壁も柱もないアトリエ。その設えを野見山は野っ原のようだと喜んだ。さらにもらったそうめんの蓋までパレットにしていた。
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