リニア中央新幹線を巡っては、静岡県が川勝前知事の時代にトンネル工事などに伴う自然環境への影響が懸念されることを理由に県内での着工を認めない状況が続き、国はJR東海が行う水資源などの保全対策をチェックするための有識者会議をことし2月に新設した。会議は発足以降、静岡県の現場の視察などに取り組んできたが委員3人が山梨県早川町の南アルプストンネル山梨工区を視察した。この場所では工事で湧き出る水などの状況を把握するボーリング調査が行われていて、委員は水の量の計測方法などについて担当者から説明を受けた。会議はきょうの視察の内容をほかの委員とも共有して今後の議論に生かすことにしている。