来週に迫る韓国大統領選。共に民主党候補の李在明前代表と、国民の力候補の金文洙氏。支持率は、これまで独走していた李氏が伸び悩み、一方金氏は大きく上昇している。両候補の差が縮まる中、意外な争点となっているのが大統領府。韓国政治の中心となってきた青瓦台だが、尹錫悦前大統領は龍山にある国防省庁舎に大統領府を移転した。しかし尹錫悦前大統領は非常戒厳をここで宣言したため、龍山はいわくつきの場所となってしまった。金氏は龍山大統領府で執務を行うと主張。一方李氏は青瓦台に再び戻る考えを示した。専門家は「李氏は尹錫悦前大統領の正統性を否定しようとしている。金氏は『戒厳は間違いだったが尹錫悦前大統領はクーデターを起こして政権運営をした人ではない』という立場を堅持している」などとコメント。世論調査では青瓦台への再移転を支持する人が45%。しかし青瓦台は今では見学者700万人を超える人気観光地になっている。