脳腫瘍と闘いながら漫画家を目指した女性、愛知県の坂野春香さん。5年前18歳で亡くなった。春香さんが生きた証を残したいと、両親が書いた本を元に映画が制作され来週公開される。春香さんの脳に悪性腫瘍が見つかったのは小学6年生の時、手術や抗がん剤・放射線治療を受けたが17歳で再発した。そんな中でも絵を描くのが好きだった春香さんは、漫画家を目指して絵を描き続けた。再発後の手術で、右手がまひした春香さん。左手で絵を描き、亡くなる1か月前に1冊の絵本を書き上げた。タイトルは「×くん」×をつけることが仕事で人間から疎まれていた×くんが、ある一人の女の子の言葉で自分の存在意義を見出すという物語。春香さんに寄り添い、支え続けた家族。そんな家族にあて春香さんはスマホにメッセージを残していた。”不幸とは幸せだと気づけないこと、敗北を認めおおいに楽しむこと。どんなところにも美しいものはある”