北海道・月形町にある月形刑務所では平均入所回数は4.5回である。政府は6月、懲役刑と禁錮刑を廃止し拘禁刑を導入した。従来の刑務所では受刑者と警察官の間には上下関係があり、受刑者たちには刑務作業が課せられ、社会復帰に向けた指導にはあまり時間が割かれていなかった。来月から導入となる拘禁刑では刑務作業に充てていた時間で受刑者の特性に応じた指導が可能となった。法務省は去年、行進の際の号令を廃止し、受刑者を名前で呼ぶように通達した。月形刑務所の第15工場では高齢者や障害者などハンディキャップを抱えた受刑者が集められ、月に1度のグループミーティングが行われている。グループミーティングではコミュニケーション能力を養い、自分自身の人生や罪と向き合わせることが目的となっている。新しい受刑者との関係に刑務官の葛藤も生まれている。
住所: 北海道樺戸郡月形町1011