きょうのテーマは書店を変える。書店は減少傾向にあり、この10年で3割減った。有隣堂は1909年創業、44店舗を展開する老舗書店。店員が行っていたのは在庫確認。これまではバーコードを1冊ずつ読みとる必要があった。有隣堂では3万冊の在庫確認に4人で2時間以上かかっていた。それが1人で40分ほどで済むという。RFIDというタグがハンディーリーダーの電波を受け本の情報を送信できる技術。RFIDは万引きのリスクも減らす。売上の約1%に当たる万引き被害を減らし利益率が改善できたという。DX技術を開発したのは講談社など大手出版3社と丸紅グループが設立したパブテックス。現在は出版6社が発行するマンガなどにRFIDタグを採用している。会社が目指すのは返本率の低減。返本率は書籍で33.4%、雑誌で47.3%。この損失を減らすことが利益の底上げにつながる。そこで取り組むのがAIによる発行部数の最適化。AIで1カ月間の販売数を推定し、需要予想の精度を向上させる。書店を変えようとする企業は他にもある。