セイコーグループが開発した高精度な「時刻同期システム」。地球の周りには数多くの人工衛星が飛んでいて、衛星から正しい時刻が発信されている。時刻の元は搭載されているセシウム原子時計で、3000万年に1秒しか誤差が生じないと言われている。この原子時計の時刻を地上のアンテナでキャッチ、タイムサーバーに取り込む。タイムサーバーは衛星から地上までの距離を計算して危機内で生じる時間のズレを調整して正確な時刻を割り出す。この正確な時刻を光ファイバーを使って配信、様々な機器の時刻を1000万分の1秒の精度で同期する。開発に取り掛かったのは10年前だ。携帯電話の通信にも時刻同期システムが不可欠だという。携帯電話と基地局の間では1つの周波数の中で受信と送信を繰り返している。この切り替えの基準となるのが時刻だ。切り替えの速さは1ミリ秒から1マイクロ秒という単位。この時、基地局同士で切り替えのタイミングが合わないと通信不能に陥る恐れがある。これを防ぐため基地局にタイムサーバーを設置、ネットワーク全体で常に1000万分の1秒の制度で時刻同期を行っている。
セイコーミュージアムには時計の歩みや会社の歴史が展示されている。創業者の服部金太郎が服部時計店を創業したのは21歳の時。金太郎は正確な時間の重要性にいち早く気づき、それを提供することが社会課題の解決につながると考えた。1913年には国産初の腕時計「ローレル」を発売した。
セイコーミュージアムには時計の歩みや会社の歴史が展示されている。創業者の服部金太郎が服部時計店を創業したのは21歳の時。金太郎は正確な時間の重要性にいち早く気づき、それを提供することが社会課題の解決につながると考えた。1913年には国産初の腕時計「ローレル」を発売した。