長野・富士見町の駅前で「朝喫茶 ちっと」を営む美香さんは富士見町に生まれ、祖父母と両親、妹の6人家族で育った。みんなで食卓を囲む時間と母・政子さんの手料理が大好きだった。新潟の大学を卒業後富士見町役場に就職。休みの日の楽しみは喫茶店巡りだった。いつか喫茶店を開きたい夢を胸に仕事に邁進した。25歳のとき、政子さんは病で亡くなった。その後心の隙間を埋めるように働き続け、50歳を前に朝ごはんを出す喫茶店をオープンすることを決めた。2021年に「朝喫茶 ちっと」をオープンした。店ではできるだけ地元の食材を使うようにしている。店で使っている米を栽培している平出さんは、米農家を次ぐ前は富士見町役場で美香さんの上司として働いていた。