国内で唯一、上野動物園で飼育されているジャイアントパンダ。双子のシャオシャオとレイレイは来月下旬、中国に返還されることが分かった。日中友好のシンボルとされるパンダが54年ぶりに国内でゼロとなる公算が大きくなっている。上野動物園・金子美香子副園長は「次のパンダの貸与の希望をしているが、直接の返答はない」と話した。上野動物園のパンダは中国側との保護研究に関する協力協定に基づき飼育されている。木原官房長官は「パンダを通じた交流はこれまでも日中両国の国民感情の改善に貢献してきており、こうした交流が継続されることを期待している」と述べた。初めてパンダが来日したのは日中国交正常化が実現した1972年のこと。日中両国の友好の架け橋となったカンカンとランランは大人気になりパンダフィーバーが巻き起こった。その後、和歌山県のアドベンチャーワールドや神戸市の王子動物園にもパンダがやって来た。2年前、国内には最大13頭いたが、おととし4頭、去年2頭、今年も4頭が中国に返還され、現在は上野にいる2頭だけ。
2010年9月、沖縄県・尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突する事件が発生し日中関係が悪化。中国は翌年2月、予定通りパンダを貸し出し、リーリーとシンシンが来日。その後、日本政府が尖閣諸島を国有化し関係はさらに悪化するが、この半世紀、パンダがゼロになったことはなかった。キヤノングローバル戦略研究所・峯村健司上席研究員あ「2010~12年の時よりも中国側が深刻に受け止めている。台湾は中国が何があっても譲れない核心的利益の1つであると。関係が悪い国にはパンダは出さない、良くなっている国には出す」と話した。米よりパンだ!?・江連麻夫は「パンダは上野のアイドル的な存在だし、いつかは戻ってくると思っているけど残念に思っている」と話し、パンダのパンは引き続き販売していく方針。峯村上席研究員は「日本にパンダは最低でも数年は来ないとみている」と話した。上野動物園のパンダを観覧できるのは来月25日まで。今月23日以降は事前申し込みが必要。
2010年9月、沖縄県・尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突する事件が発生し日中関係が悪化。中国は翌年2月、予定通りパンダを貸し出し、リーリーとシンシンが来日。その後、日本政府が尖閣諸島を国有化し関係はさらに悪化するが、この半世紀、パンダがゼロになったことはなかった。キヤノングローバル戦略研究所・峯村健司上席研究員あ「2010~12年の時よりも中国側が深刻に受け止めている。台湾は中国が何があっても譲れない核心的利益の1つであると。関係が悪い国にはパンダは出さない、良くなっている国には出す」と話した。米よりパンだ!?・江連麻夫は「パンダは上野のアイドル的な存在だし、いつかは戻ってくると思っているけど残念に思っている」と話し、パンダのパンは引き続き販売していく方針。峯村上席研究員は「日本にパンダは最低でも数年は来ないとみている」と話した。上野動物園のパンダを観覧できるのは来月25日まで。今月23日以降は事前申し込みが必要。
