日産自動車はきのう取締役会を開き、経営責任を取る形で内田誠社長が今月末で退任し、後任の社長には商品企画の責任者を務めるイヴァン・エスピノーサが就任すると発表した。エスピノーサは「この会社に安定性と成長を取り戻していきたいと考えている」と述べた。副社長3人が退任するなど経営陣の刷新を図り8人の社外取締役は留任する方向。社内ではこうした取締役の責任を問う声もありますが、社外取締役・木村康取締役会議長は「新体制を構築してみなさまに判断して頂くことを選択した」とコメント。日産は今年度の決算で800億円の最終赤字を見込むなど業績が急速に悪化していて、新たな経営陣には、業績の立て直しに向けた合理化策の実行や提携戦略の練り直しが求められることになる。