栃木・足利市が、約3億円をかけて取得した名刀「山姥切国広」の展示会が、市内の美術館で開かれ、大勢の人たちが訪れている。「山姥切国広」は、足利市ゆかりの刀工・堀川国広が、安土桃山時代に作った名刀で、国の重要文化財に指定されているほか、刀剣を題材にしたオンラインゲームで取り上げられるなどして人気を集めている。展示会は刀を約3億円で取得した足利市・足利市立美術館できのうから始まり、「山姥切国広」の隣には手本になったとされる「本作長義」(国の重要文化財)も展示されている。入場は事前の申し込み制。1時間で140人に限定されていて、訪れた人たちは2本の刀を見比べじっくりと鑑賞していた。足利市立美術館・松場政芳館長は「足利でこの2つの刀が並ぶのは435年ぶり。当時の刀を見比べてどんな時代背景なのかくみ取ってほしい」と語った。展示会は来月23日まで開催。3月分の観覧の申し込みはきょうから。当日の入場は原則できない。訪れた人のコメント。