4月以降、多くの自治体で水道料金の値上げが予定されている。埼玉県本庄市では40%引き上げる方針。水道料金を改定するのは16年ぶり。大幅値上げの背景の一つにあるのが、水道管の老朽化。高度経済成長期に作られたという市内の水道管。多発する漏水を防ぐための修繕費用などに、年間およそ12億円かかるという。更に、先月起きた所沢での水道管の破裂事故。こうした事態を引き起こさないためにも値上げに踏み切った。対象となった市民は早くも節水を考えているよう。住民は「湯舟の水位を下げたり、1回沸かしたら3人冷める前に入っちゃう」と話す。水道料金の値上げは、タクシー会社にとっても大きな課題。欠かせないのが毎日の洗車。車全体を隅々まで洗うため、1回で多くの水を使用する。タクシー運転手は「(4月からは)毎日洗うのを雑巾できれいに拭く程度にするしか対策はないと思う」と述べた。節水したくても、なかなかできないのが鮮魚店。処理をするたびに水を使ったり、魚を変えるたびにまな板を洗ったりと多くの水を消費する。更に、魚を冷やすために店頭や客用の保冷剤(氷)を店で製造しており、ここにも水道代がかかっている。先月請求された2か月分の水道料金は、およそ23万円。ひと月に換算するとおよそ12万円。これが4月になると4万円以上アップすることになる。これからも鮮度を維持するため水は使い続けるが、価格への転嫁は考えていないという。
住所: 埼玉県本庄市西富田421
URL: http://bigmarket-honjo.jp/
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