日産自動車の内田社長が3月末に退任することが取締役会で決まった。2019年に就任。カルロスゴーン元会長の拡大路線を転換、業績回復に取り組んできたが、主力の北米や中国で販売が不振などで、2024年度は800億円の最終赤字となる見通し。昨年12月にはホンダとの経営統合に向けた協議にも踏み切るも、両社の溝は埋まらず1ヶ月半で破談となっている。内田社長は「日産を再び成長軌道に戻してほしい」と述べた。新社長に就任するイバンエスピノーサ氏(46歳)は「世界の才能あふれるチームと緊密に協力しながら日産に安定性と成長を取り戻していきたい」とした。さらに今後の販売戦略については、アメリカ市場ではハイブリッド車のラインアップを強化。中国市場には新型電気自動車・N7を投入済みであると説明した。