聖ルカ礼拝堂の設計を任されたのはチェコ出身に3人の建築家。中心となったアントニン・レーモンドは、巨匠のフランク・ロイド・ライトの元で学び、数々の斬新なモダニズム建築を残した。レーモンドの個性が現れた場所は旧館の屋上にあり、レーモンドの完成予想図では病棟の正面に張り出した印象的なデザインは、見事に実現された。装飾性を廃した幾何学的でモダンな建築の美しさに。しかし当初の設計と今大きく異なっている場所があるという。元々の設計ではニューヨークのエンパイアステートビルを思わせる天を突き刺すような尖塔だった。現在の建物はどっしりと落ち着いた塔は、最初の設計よりも高さが抑えられ信仰と希望を空へ届けるような印象が特徴。トイスラーがレーモンドの作った模型を前に、関係者にプレゼンする映像では、財界からなどから寄付を募り新病院の建設は日本中が注目する一大プロジェクトに。しかしその裏で、レーモンドの最先端の設計はトイスラーの設計とは異なるものだった。トイスラーは鉄骨による骨組みが完成した段階で、レーモンとどの契約を解除し新たな建築家との契約を結んだ。杉並区にはその建築家が手掛けた建物があった。立教女学院の聖マーガレット礼拝堂は、聖路加国際病院の完成一年前に作られた。アートが連なり、重厚で温かみがある空間。中世ヨーロッパの雰囲気が漂うこの礼拝度を設計したのはクリスチャンであり、日本で数々の教会を手掛けたジョン・バン・ウィ・バーガミニ;新たに書き直した聖路加国際病院の設計図は当時の建築基準もあり、塔の高さは半分になり、先鋭的なデザインからどっしりと落ち着いた姿に。
