2021年、ヤクルトを20年ぶりに日本一に導いた高津臣吾。今回訪れたのはメジャーリーグ15球団がスプリングトレーニングを行うアリゾナ州フェニックス。そこで鈴木誠也・村上宗隆・今永昇太・菊池雄星という豪華メンバーを直撃。取材のメインテーマは「生命線」。高津臣吾も現役時代は高く曲がるシンカーを生命線とし2004年にはメジャーで24試合連続無失点を記録。では今、ベースボール最高峰の舞台で戦う選手たちは自身の生命線をどう捉えているのか。3週連続スペシャル企画の第一弾はカブス・鈴木誠也にフォーカス。昨シーズン、日本人右バッター初の30フォーマーを放った鈴木。100打点の大台も突破し、メジャー4年目で移籍後最高の成績を残した。そんな鈴木が広島でプレーしていた頃、監督として対戦した高津臣吾は「すごく厄介だった」などと話した。鈴木誠也に今回のWBCに対する思いを聞くと「前回優勝というのをテレビで見ていてすごくうれしかったがケガがなければあの舞台で一緒に喜びを分かち合えたなと思うとすごく悔しい思いがずっとあった」とのこと。前回のWBCは左わき腹の負傷で出場辞退となっており、3年前に味わった悔しさを乗り越え一回りも二回りも大きくなって侍ジャパンに帰ってきた鈴木。今大会にかける思いも人一倍だが焦らず冷静にWBCやシーズン開幕に向けて調整を続けていた。そして話題は今回のテーマとなる「鈴木誠也の生命線」へ。鈴木誠也は「選球眼」と答え、取材に訪れたこの日に鈴木は実戦形式の練習でボール球をしっかりと見送りヒット性の当たりを放っていた。この時、高津臣吾は鈴木の選球眼を絶賛していた。実際に鈴木がボール球をスイングした割合はメジャーの中でも低く、ここ3シーズンはいずれも上位にランクイン。去年のサイ・ヤング賞投手であるP.スキーンズとの対戦を振り返っても低めのボール球を見送り、3ボールから甘いコースにきたスプリットを仕留めていた。この選球眼こそがメジャーで戦う鈴木の生命線であった。そしてその選球眼を磨くためにメジャー独自の練習方法があると高津臣吾は言う。しかし昨シーズン、その生命線が崩れた時期があった。
