箱根駅伝の醍醐味といえばライバルランナーたちを一気に抜き去る「ごぼう抜き」。これまでの歴史の中で日本人最多のごぼう抜きを記録したのが、12年前の第87回大会に出場した東海大学のエース村澤明伸。最下位の20位で襷を受けると、序盤からハイペースで走り続け、16人を抜き4位に浮上。その後さらに1人を抜いた村澤は最下位で受け取った襷を3位まで押し上げ、日本人歴代最多17人抜きを達成した。その村澤を上回る歴代最多のごぼう抜きをみせたのが第85回大会、日本大学のケニア人留学生ギタウ・ダニエル。22位で襷を受けると序盤で9人を抜き、その勢いのまま一気に4人を抜き13人抜き。そして箱根駅伝の歴史を変える20人抜きを達成した。