東京ガスの笹山社長は1986年に東京大学工学部を卒業して東京ガスに入社。情報システム部に配属されて頭角を現す。2016年4月に電力の小売自由化が始まり、東京ガスも電力事業に参入。プロジェクトリーダーに任命されたのが笹山だった。部下として電力事業の立ち上げに関わったTGオクトパスエナジー社長・中村肇さんが当時を振り返り、全員が初めての経験できつかったと思うと語ってくれた。ガスの販売で顧客の窓口となっていた地域密着型の代理店からは「ガスだけで十分なのに何で電気もやらなきゃいけないんだ」との声があがった。笹山は代理店の仕事を理解しようと自ら顧客の家庭をまわり、検針や点検など身を持って体験した。こうした努力もあって東京ガスの電力に乗り換える家庭が増加し、420万件以上(小売販売量シェアトップ)となった。笹山はその実績を買われて2023年に社長に就任した。
