かつて“東洋一の団地”と言われた東京・板橋区・高島平団地に、高さ110mのタワマン建設などの再整備計画が浮上している。東京ドーム8個分の広大な敷地に、1万戸を超える団地が連立していて、住民は約1万8000人が暮らしている。再整備について、商店街の店主に意見を聞いた。利用主店主は「立ち退く」、青果店店主は「街が活気づく」と話した。高島平団地は、1972年に現在のURが高島平にマンモス団地を建設。1972年完成時は、入居者数2万9000人だった。ここで育った子どもたちは続々と団地をでていき、現在は65歳以上の高齢者が全住民の44%を占める状況。団地の敷地は都営三田線2駅にまたがり、東西に延びている。西側は分譲約1900戸、東側は賃貸約8300戸。板橋区は、その真ん中の小学校跡地に110mの高さを誇るタワーマンション建設計画を発表。さらに、URは賃貸エリア約2000戸の建て替えを検討、残る約6000戸も将来的に整備再生していく計画だという。さらに交通利便性の向上のため、緑地帯を分断し、2本の道路を貫通させて駅前の幹線道路に接続させると発表した。再整備反対のビラ配りをしていた山名さん夫婦を取材。夫は1972年完成当初から入居、妻は結婚を機に団地へ。完成からすでに53年の月日を重ねた団地、老朽化は進むばかり。そこに人口減少と高齢化が追い打ちをかける。再整備について、自治会・宮坂正幸会長に話を聞く。「再開発についてはいいと思っている」「一番問題なのはやっぱり区の計画がただ我々の意見も聞かずにどんどん押し切っていく。そういうやり方について、非常に我々も腹立たしく思っている」などと話した。板橋区とURが進める計画で問題視するポイントは2つ。1つ目は「タワマンは必要なのか?」、2つ目は「区道の幹線道路接続は危険では?」。
住所: 東京都文京区後楽1-3-61
URL: http://www.tokyo-dome.co.jp/
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