カシノナガキクイムシは弱った木を見つけると、数匹が入り込み、フェロモンで仲間を呼び寄せる。人海戦術で幹に大量の穴を開け、病原菌を運び込む。感染した木は水を吸収できなくなり、枯れる。また、幹の中で繁殖し、成虫となったカシノナガキクイムシは被害を拡大させる。そこで、小林氏はペットボトルを使った捕獲器を幹に吊らした。視力の弱いカシノナガキクイムシは捕獲器の中に入り、歩くのも苦手なのでボトルの下部へと滑り落ちていく。フェロモンを出せば、仲間たちも続々と捕獲器に集まってくるという。伐採には1本で約25万円だが、捕獲器は1本に3セットで2万5000円。ただ、装置のメンテナンスが必要だという。
小林氏の取り組みは注目され、杉並区にある栗園の農家を訪れた。虫が入った形跡のある木を中心に幹にシートを巻き、捕獲器も設置した。國學院大學久我山高校では捕獲器を回収したところ、4万匹を超えるカシノナガキクイムシが確認された。
小林氏の取り組みは注目され、杉並区にある栗園の農家を訪れた。虫が入った形跡のある木を中心に幹にシートを巻き、捕獲器も設置した。國學院大學久我山高校では捕獲器を回収したところ、4万匹を超えるカシノナガキクイムシが確認された。