東京大空襲・戦災資料センターでは「空襲の記憶をどう継承していくのか」について、いまも模索を続けている。東京大空襲から80年のきょう、施設には160人を超える方が来場した。この施設では当時の方が使っていたものとか東京大空襲の当時の様子を記録した写真、そして当時を知る方の証言など400点ほどの資料を展示して東京大空襲について伝えている。学芸員の比江島大和さんは「80年前の東京大空襲とその東京大空襲の炎、燃えているところを撮影した写真というのは1枚しか残っていない。実際にその炎の中でどういう人たちがどういう体験をしなければならなかったのかというものはその空襲の中をくぐり抜けた、生き残った人たちが残した空襲体験でしか分からないということがある。その空襲体験を知るということは、やっぱり私たちと変わらない同じ人間が戦争になると、空襲になるとどういうことを経験するのかということを知る大事なものだ」とコメントした。当時を知る方はどんどん減っている中で比江島さんたちが力を入れているのが記憶を語り継ぐという取り組み。その1つが3年前に作った「体験記集」。20人ほどの当時を体験した方々から話を聞いてこれまで聞き取りを行っている。ことしの夏には2冊目が完成するという。そしてもう1つ取り組んでいるのが「継承者育成プロジェクト」。当時を直接知らない方々が当時を知る方たちに話を聞いて、将来的に講話ができるようにしていこうという取り組みだという。
住所: 東京都江東区北砂1-5-4
URL: http://www.tokyo-sensai.net/
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