「焦点だった取締役の人事案はフジ側の提案が通ったが、その背景にはどんなものがあったのか」という質問に経済部の後閑さんは「あるフジ関係者は投資家対策をきのうまで徹底していた圧勝だったと話すなどフジ側が大株主や投資家に個々に説明を重ね、事前に賛同を得ていたのが承認の要因となった。フジ側はガバナンス改革などを進めていて、取締役の平均年齢を71歳から57歳に下げる、女性比率もほぼ半数とするなど旧体制と決別することを示す案を提出していて、これが投資などの間でも評価されたことも大きな要因だったとみられる。一方、あるダルトン関係者は大手機関投資家などに一社一社赴き、自分たちの考えを説明したと話しているが、十分に浸透しなかったものとみられる。また独自の取締役の候補車についても株主が深く知る機会などがなかったことも影響したと思われる。株主総会でもダルトン側は発言の機会を求めていたと主張しているが実現しなかった。」などと答えた。「大株主のダルトン以外の“物言う株主”は今回の結果に納得しているのか?」という質問には「フジの筆頭株主には株の買い増しを進めている旧村上ファンド系の投資会社が名を連ねている。きょうは表立った動きはなく、水面下ではフジ側が旧村上ファンド側と交渉を続けているとみられ、この交渉がどうなるかが今後のカギとなりそう。仮に旧村上ファンド側からの経営陣への提案が受け入れられなかった場合などは臨時での株主総会を招集する可能性もある。今後は新しい経営陣が物言う株主への対応でも手腕を問われることになりそう。」などと答えた。「スポンサー企業の受け止め」についての質問には「株主総会を前に経済同友会の新浪代表幹事は株主総会が無事に終わることがひとつの試金石と話していた。株主総会を受けて私達も改めてスポンサー企業に取材したが体制が承認されただけなのでそれだけでは判断できない、総合的に判断する、株主総会を経て戻す判断は今のところないなどすぐにCMを再開することには慎重な姿勢が見られた。あるフジ関係者はこれで全部みそぎが済んだとは言えないが半歩前進だなどと話していて、スポンサー企業への説明も重ねて信頼回復を急ぎたい考え。」などと答えた。
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