豪雨の際最も警戒すべきは河川の氾濫。増水した東京の河川の氾濫にあたっているのが東京都建設局第三建設事務所=通称サンケン。彼らの武器は地下深くにあった。ここは環状七号線の地下43メートルにあり高さ12.5メートル、4.5キロの巨大トンネル。神田川や善福寺川など、河川の水をとりこむもの。壁面をよく見ると、過去の豪雨の痕跡が。トンネルが整備された2005年以降は管轄内での氾濫はほとんど起きていないという。ただこれだけ巨大な施設でも現在対応できる想定雨量は1時間50ミリ程度の雨まで。そこで現在進められているのがトンネルを新たな川として整備する計画。実現すれば地下に雨をため込むことなくシームレスに海へと逃がせるようになるそうだ。