今日、外務省が30年以上経過した外交文書の一部を新たに公開。その中には、天皇陛下の初となる中国訪問の舞台裏も記録されている。第二次世界大戦から27年後の1972年に日中国交正常化が実現したが、その後両国の関係が冷え込む出来事「天安門事件」は発生。欧米諸国は経済制裁を行い、中国は孤立することになった。日本も経済制裁に参加していたが、1991年G7首脳として初めて海部俊樹総理大臣が北京を訪問。この時中国側から打診されたのが、日中国交正常化20周年にあわせた天皇陛下の初となる中国訪問。天皇陛下の訪中をキッカケに、対中制裁への突破口としたい中国と、戦争の過去を清算し新たな関係を築きたい日本のそれぞれの思惑が交差していた。そして、きょう公開された当時の外交文書には、日中間の水面下の交渉が記録されていた。一方、天皇陛下の中国訪問を巡っては、自民党の保守派などから「天皇の政治利用」との批判が巻き起こった。これに当時総理だった宮澤喜一氏の葛藤も記録されていた。
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URL: http://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
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