安藤佳祐キャスターが6月に登った奥多摩にある標高1531メートルの山、三頭山に再び行ってきた。三頭山までは都心から車で2時間ほど。東京都檜原都民の森から入山する。案内人は高校時代から20年三頭山に登っているという、前回もお世話になった都民の森職員、松山龍太さん。前回葉が生い茂っていた5か月前とは雰囲気が変わり冷たい空気と静寂に包まれていた。早速秋らしい栗を発見。年によって豊作と凶作を繰り返すが、ことしの三頭山は豊作で動物たちにとっては願ってもないごちそうになったようだ。秋は冬眠を前にした生き物が活発に動く時期でもある。出会ったのはアズマヒキガエル。丸々と太って堂々としていた。続いて見つけたのは一見枯れたコケのかたまりのように見えるが、実はある鳥の巣。正解は、鮮やかな瑠璃色が特徴のオオルリ。渡り鳥であるオオルリは子育てのために日本へとやって来てコケを集めた巣を作る。この山で子育てを終えて東南アジアのほうへと旅立ったその証しという。30分ほど歩くとつり橋から滝が見えてきた。落差35メートルの三頭大滝は前回とは一変して秋の装いで迎えてくれた。紅葉を目当てに多くのハイキング客が訪れていた。ホコリタケというきのこはつついてみるとほこりみたいに胞子を吹き出す。続いて松山さんが教えてくれたのは香りのもとはこの落ち葉。カツラという木の葉っぱで落ち葉は甘い香りを放つ。入山口から2時間ほど、ブナの原生林を抜けた先が三頭山の頂上。頂上から望む奥多摩の山々は木々が葉を落として眺望が開けたため夏とは異なる風景が広がっていた。1つの山を何回も登って深く知るという通の楽しみ方を体験することができた。この先、冬の三頭山では滝の凍結を見られるハイキングなどの楽しみ方があるという。
住所: 東京都西多摩郡檜原村数馬7146
URL: https://www.hinohara-mori.jp/
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