筆や道具を使わずに手のひらで絵を描く画家の女性が鳥取県大山町にいる。個性あふれる作品づくりで新たな挑戦を続ける女性の思いを取材した。福留信子は手のひらでなでるように色を塗る独特の手法で絵を描く。去年、海外の芸術展で入賞したことがきっかけでアーティスト活動を開始。50歳を過ぎてからの画家デビューだった。
福留信子はおよそ30年前、結婚を機に大山町に移住。夫の仕事を手伝いながら5人の子どもを育てるなど、家事や育児に追われる毎日だった。幼い頃から絵が好きで、子どもたちが自立したのを機に独学で絵を描くようになった。家事の合間の時間を使っていたため、準備や片付けが手早く済むよう手のひらで絵を描く手法と取った。初めて手掛けた大作「幸せの棺」の原点は、20代のときに亡くした母への思い。福留は母に対し「感謝でしかない」などと語った。日本人向けの芸術公募展がニューヨークで開催されることを知り、締切まで1週間しかない中、高さ2メートルを超える作品を作り上げた。コンセプトや創作の手法などが評価され、数百点の中から見事入賞。その後も数多くの作品を制作。今年4月には大山町で地域の人たちを招きライブペインティングを行った。描いたのは地元の山“大山”。福留は月に1回程度、鳥取でワークショップを開いていて、今後は東京など全国各地でも開催していく予定だと話していた。
福留信子はおよそ30年前、結婚を機に大山町に移住。夫の仕事を手伝いながら5人の子どもを育てるなど、家事や育児に追われる毎日だった。幼い頃から絵が好きで、子どもたちが自立したのを機に独学で絵を描くようになった。家事の合間の時間を使っていたため、準備や片付けが手早く済むよう手のひらで絵を描く手法と取った。初めて手掛けた大作「幸せの棺」の原点は、20代のときに亡くした母への思い。福留は母に対し「感謝でしかない」などと語った。日本人向けの芸術公募展がニューヨークで開催されることを知り、締切まで1週間しかない中、高さ2メートルを超える作品を作り上げた。コンセプトや創作の手法などが評価され、数百点の中から見事入賞。その後も数多くの作品を制作。今年4月には大山町で地域の人たちを招きライブペインティングを行った。描いたのは地元の山“大山”。福留は月に1回程度、鳥取でワークショップを開いていて、今後は東京など全国各地でも開催していく予定だと話していた。