2025年6月14日放送 6:30 - 7:00 NHK総合

NHKニュース おはよう日本

出演者
南利幸 井上二郎 横田晃洋 赤木野々花 
(ニュース)
”イスラエルに攻撃開始” イランが”報復攻撃”

イランの国営テレビは日本時間の午前3時すぎ、イランがイスラエルに対する攻撃を開始したと伝えた。イスラエル最大の商業都市、テルアビブの近郊などで被害があり、けが人が出ていると伝えられている。イラン側はイスラエルがイランの核関連施設などに大規模な攻撃を行ったことへの報復だとしている。イランの軍事精鋭部隊「革命防衛隊」は攻撃について、ミサイル部隊と無人機部隊がイスラエルの軍事拠点や空軍基地を標的にしたほか、ミサイルなどの兵器を製造する軍事産業施設も標的にしたとしている。そのうえで、数十発の弾道ミサイルが標的に命中したことを確認したと主張した。一方、イスラエル軍の話として、「発射されたミサイルは百発未満でそのほとんどは迎撃されたか、目標に届かなかった」と伝えられた。NHKのスタッフがテヘランで撮影した映像では飛翔体が相次いで上昇していく様子が確認できた。イランの最高指導者・ハメネイ師は国営テレビで「イスラエルが戦争を始めた。彼らはその犯罪の結果から無傷でいることはできない」などと声明を出した。複数のイスラエルメディアは、テルアビブ近郊などで攻撃による被害があったほか、地元救急当局の話としてこれまでに21人がけがをしたと伝えている。イスラエル・カッツ国防相は「イランはイスラエルの民間人が多く居住する場所にミサイルを発射しレッドラインを越えた」などと述べていて、軍事衝突のさらなる拡大が懸念されている。

おはWORLD
スタジオトーク

国際部・横田晃洋デスクは「すでにケガ人についての情報が出てきているが、どれくらいの被害が出るのかというのがポイント。規模によってはイランに対するイスラエルの次の攻撃がさらに大規模になることが予想される」などとコメントした。

10日 韓国の大統領府 再び青瓦台に

10日、韓国の大統領府が長年使われてきた青瓦台に戻ることになった。70年あまりにわたって大統領府として使用されてきたが、ユン前大統領は「帝王的な権力の象徴」として、国防省で執務を行っていた。今月当選したイ・ジェミョン大統領は前政権のイメージ払拭のため、青瓦台に戻ることになった。

10日 米 キャバード国家情報長官 核兵器廃絶 必要性を訴える

10日、トランプ政権の閣僚が広島と長崎での原爆の被害について言及し、核兵器廃絶の必要性を訴えた。アメリカの現職閣僚が核兵器への反対を表明するのは異例。ギャバード国家情報長官はアメリカ領サモア出身で、ハワイ州選出の下院議員。2001年に軍に入隊、イラクなどに派遣されてきた。2019年の大統領選挙に向けた民主党候補者選びに立候補した際、前髪の一部がグレーであることが注目を集め、イラクに派兵されたときに色が変わったと説明、「犠牲になった人たち、戦争の代償と平和の大切さを忘れないためそのままにしている」と語っていた。

12日”男女平等”調査公表 日本は118位 G7では最下位

12日、世界各国の男女間の平等に関する調査(世界経済フォーラム)が公表された。1位はアイスランドで16年連続。日本は148か国中の118位で、G7の中では最下位。政治の分野での女性の進出の遅れが足を引っ張っている形。

パキスタン 人生を変える ろう学校

パキスタンの地方の一部では、障害がある子どもは神の呪いだとして存在自体を隠され学ぶ機会も与えられてこなかった。耳の不自由な子どもたちの未来を変えようと学校を立ち上げた女性を取材した。パキスタン北部のスカルドゥは農業が主要な産業の地方都市。12年前、パキスタン北部に初めてできたろう学校では、耳の不自由な4~20歳の82人が学んでいる。パキスタンの地方では手話ができる人が少ないため、入学した子どもたちはまず、約1か月かけ手話を習得する。その後、英語などの基礎的学習、芸術、宗教、コンピューターなど様々なことを手話で学ぶ。学校を運営するアニカ・バノさんが学校を設立するきっかけとなったのは長女のナルジス・ハートゥーンさんだった。ナルジスさんは生まれつき聴覚に障害があった。バノさんは「聴覚障害者を全く受け入れない社会で娘を育てることにとても不安を感じた」などと述べた。約20年前、パキスタンでは耳の不自由な子どもたちの学校は一部の大都市にしかなかった。教師になることを目指して大学まで進学していたバノさんは手話を学び、地方でも聴覚障害者が通える学校を作ることを決めた。自宅の一室で教えることから始めたが、当初は親の多くが聴覚に障害がある子どもたちに勉強をさせるのは時間と労力の無駄だと考えていた。バノさんは夫・ラスールさんと共に聴覚障害のある子どもの家を探し、たとえ障害があっても教育を受けることが大事だと説得を続けた。努力は実を結び、12年前に自宅の隣に長女の名前をつけた学校を設立した。学校運営は主に寄付金で賄われ、収入の少ない家庭の子は無料で学ぶことができる。今では寮に入って学校に通う子どもたちも多くいる。学校での学びを通じて生徒たちの人生は変わった。コネイン・ファティマさんの家族も偏見に直面してきた。ファティマさんは11歳の時にバノさんに誘われ入学。今では得意の裁縫を下の学年の子どもたちにも教えている。苦しい家庭を助けたいと、学校が終わると仕立てのアルバイトをして家族を支えるまでになった。ファティマさんの父は「バノさんに感謝する」などと述べた。バノさんは障害に関係なく、誰もが受け入れられる社会を実現したいと考えている。パキスタンで活動している支援団体によると、聴覚障害のある子どもはパキスタン全土で100万人以上いるが、そのうち学校に通えているのはわずか5%足らずだという。

(ニュース)
赤澤経済再生相 閣僚交渉”合意の可能性 探った”

アメリカのトランプ政権の関税措置をめぐり、赤澤経済再生担当大臣は訪問先のワシントンでベッセント財務長官らと閣僚交渉を行った。赤澤大臣は先ほど、記者団の取材に応じ、「合意の可能性を探った」などと述べた。

年金制度改革関連法 成立も財源課題

基礎年金を底上げする措置などを盛り込んだ年金制度改革の関連法が成立した。底上げ措置を講じた場合、将来的で追加で必要となる国庫負担の財源確保が課題となっていて、政府は4年後の公的年金の財政検証を踏まえて検討する方針。関連法では、パートなどで働く人が公的年金に加入しやすくなるよう、年収106万円の壁と呼ばれる賃金要件や、現在従業員51人以上としている企業規模の要件が撤廃されることになる。財政検証で基礎年金の給付水準の低下が見込まれる場合などに厚生年金の積立金を活用して底上げ措置を講じ、その際、厚生年金の給付水準が一時的に下がることへの対応も取るとしている。

手のひらで彩るアート 作品に”感謝”を込めて

筆や道具を使わずに手のひらで絵を描く画家の女性が鳥取県大山町にいる。個性あふれる作品づくりで新たな挑戦を続ける女性の思いを取材した。福留信子は手のひらでなでるように色を塗る独特の手法で絵を描く。去年、海外の芸術展で入賞したことがきっかけでアーティスト活動を開始。50歳を過ぎてからの画家デビューだった。

福留信子はおよそ30年前、結婚を機に大山町に移住。夫の仕事を手伝いながら5人の子どもを育てるなど、家事や育児に追われる毎日だった。幼い頃から絵が好きで、子どもたちが自立したのを機に独学で絵を描くようになった。家事の合間の時間を使っていたため、準備や片付けが手早く済むよう手のひらで絵を描く手法と取った。初めて手掛けた大作「幸せの棺」の原点は、20代のときに亡くした母への思い。福留は母に対し「感謝でしかない」などと語った。日本人向けの芸術公募展がニューヨークで開催されることを知り、締切まで1週間しかない中、高さ2メートルを超える作品を作り上げた。コンセプトや創作の手法などが評価され、数百点の中から見事入賞。その後も数多くの作品を制作。今年4月には大山町で地域の人たちを招きライブペインティングを行った。描いたのは地元の山“大山”。福留は月に1回程度、鳥取でワークショップを開いていて、今後は東京など全国各地でも開催していく予定だと話していた。

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