高知・宿毛市で妻・艶萍さんと民宿「みなと館 華」を営む洋さんは千葉県出身で、釣り好きの少年だった。大学卒業後は大手電機メーカーに就職し、開発部門で設計を担当していた。結婚後も仕事中心の生活で、休日に釣りに行くのが唯一の息抜きだった。映像機器を扱う担当部署が廃止になり、違う畑の部署に異動になった。やりがいが見えなくなり56歳で早期退職し、離婚も経験。釣りへの思いが蘇り、高知の鵜来島で大型の魚が釣れるという情報を得て釣りをしてみると宿毛市に住みたいと思うようになった。12年前に中国出身の艶萍さんと出会い結婚。タクシードライバーとして働きながら新たな人生を歩み始めたが、63歳のときにがんが発覚。いつ死んでもおかしくないならやりたいようにやろうと、横浜と宿毛市で二拠点生活を始めた。廃業した宿を借りて改装を始め、去年5月に民宿「みなと館 華」をオープンした。
