福島第一原発の燃料デブリの取り出しについて東京電力は2030年代初頭の取り出しを検討していたが、準備に時間がかかり着手が2030年代後半以降にずれ込む見通しを示した。1号機から3号機には合わせて880トンの燃料デブリがあると推計。東京電力は3号機から本格的な取り出しを進める計画で、29日にその検討状況を公表。取り出しの工法については原子炉建屋の上と横からそれぞれ装置を入れて、燃料デブリを砕いて回収することを検討。工程についてはその準備に今後12年から15年程度かかる。一方、東京電力は2051年までの廃炉の完了を目指しているが、現時点でその工程に変更はないとしていて、今後燃料デブリの取り出しに向けた設計の検討などを具体化していくとしている。
