リュックを背負い、飾らないスタイルで現れたのは、今後ノーベル生理学・医学賞の受賞が期待される研究者の1人、東北大学・山本雅之教授(71)。山本教授が現在行っている世界トップレベルの研究が「病気にならない予防」。私たちの生命を脅かす環境ストレスから身を守る体内の仕組みを世界で初めて解き明かした。人の体は空気中の汚れや紫外線などさまざまな要因によって日々ダメージを受けている。これが体の錆つきといわれる酸化ストレスで、がんや生活習慣病、老化の引き金になるとされている。山本教授は、酸化ストレスを感知し修理するNrf2というたんぱく質を世界で初めて発見。さらにその仕組を解明することに成功した。これにより、がんや生活習慣病の予防薬、心筋梗塞などを軽減させる薬の開発などが一気に加速したと言われている。山本教授は、これまで1000を超える論文を発表し、科学界に与える影響力と貢献度を示す指標とされる論文の引用回数は世界トップレベル。2012年には紫綬褒章を受章している。
