JAの埼玉直売所では競争入札で売り渡された備蓄米は今月上旬から5キロあたり税込み3400円に。200円の値下げとなった。値下げに踏み切ったのは近隣小売店での銘柄米などの価格動向が理由とのこと。福岡県広川町の米の卸売会社では取引価格の急激な下落を実感している。中でも大きく変化しているのが卸売会社どうしでコメを融通し合うスポット取引の価格。令和6年産のコシヒカリが60キロあたり先月は5万円近くだったのが最近は3万5000円台まで下落した。一方、備蓄米を購入できないスーパーではコメの売上が減少。専門家は「これまで高いけどまがりなりにも売れていたコメが随意契約の備蓄米が並ぶことでいま買わなくてもいいんじゃないかという感覚に変わり小売店が価格を引き下げざるを得なくなる」と指摘した。そんな中、きょう、小泉農相は「コメの作況指数の公表を廃止する」と発表。「今後は人工衛星やAIなどの最新技術も活用しながら精度を向上させて農業政策の新たな基盤を確立していきたい」としている。