日本維新の会から立候補を予定していた男性の元事務局長が、偽名を使ってライバル陣営に出入りしていたことがわかった。次の衆議院選挙京都4区で、日本維新の会から出馬を予定していたのは弁護士・松井春樹さん。公式ホームページによると、東京大学法学部を卒業。お笑い好きで「M−1グランプリ」に3年連続出場し、いずれも1回戦で敗退した経験も持っている。事務所関係者などによると、松井さんの事務所の事務局長だった男性が、去年12月以降、同じ京都4区選出の北神圭朗衆院議員の事務所で偽名を使い、ボランティア活動をしていたという。こうした事態を受け松井さんはSNSで経緯を説明。元事務局長の男性は松井さんの同級生だという。その後も元事務局長は他陣営の後援会行事に参加したり、選挙期間のサポートに入っていたりしたことが発覚。現在は元事務局長とほとんど連絡がつかない状態だという。松井さんは責任を取り、次の衆院選への出馬を辞退するとともに、きのう付けで日本維新の会を離党。元事務局長も解任した。北神議員は「相手陣営の事務局長が偽名で当方の事務所に出入りすることは名簿を奪われる恐れもあり、政党としても総括していただきたい」とコメントしている。