東京の百貨店・松屋銀座に今日オープンした牛丼チェーンの松屋。松屋がデパ地下に出店するのは初めて。打ち出しているのはちょっと贅沢な高級路線。神戸牛を使用した「神戸牛牛めし」は1390円と通常の並盛の3倍以上のお値段。百貨店の主な客層である中高年の女性にとっては松屋の牛丼を知るきっかけに、主な客層である若い世代にとっては百貨店来店のきっかけにつながるとしている。かつて牛丼業界で繰り返された値下げ競争の名残か、牛丼といえば安いというイメージを持つ人も。船井総合研究所の石本泰崇マネージャーは、牛丼の価格帯が大体500円予算帯と言われており販売価格を上げるのは難しい、高単価な商品を打ち出すことで利益確保の取り組みもあるのではと話した。物価高や中東情勢の中、値下げ競争はしづらいため普段の牛丼とは別に利益が見込める高価格路線を打ち出していると分析している。高級路線は吉野家でも。先月から発売している「絶品牛重」は1207円で、国産牛に特性のすき焼きダレを絡め普段と違う味わいを楽しめる。輸入牛の高騰も各社が高級路線に乗り出す背景にあるとしている。石本氏は、輸入牛は仕入れ単価が昔に比べ上がってきており、一部では国産牛と輸入牛ではあまり価格が変わらないため国産牛の方が日本人受けもインバウンド獲得も視野に入れていると話す。大手食肉会社によると、世界最大級の生産国のアメリカでは干ばつによる牧草不足で飼育頭数が激減し、牛丼などに使われるアメリカ産牛バラ肉の卸売価格は去年夏と比べ3~4割上がり過去最高値に迫っているという。輸入牛と国産牛の価格差が縮まる中で牛丼の選択肢が増えている。
住所: 東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座地下1階 弁当・惣菜売場
