松江市は民間の支援団体と協力して公共施設のトイレなどに生理用品を配置するなど、必要なときに手に入らない「生理の貧困」の解消を目指している。こうした動きを拡大するため今年度、一部の小中学校のトイレでも試験的に生理用品を設置することを決めた。市がことし6月、小中学校の児童や生徒およそ4400人を対象に行ったアンケートでは、「トイレの個室で生理用品を調達したい」と答えた人が半数近くを占めたという。市は設置するモデル校を募集していて決まり次第各学校で説明会を行い今月以降、トイレに生理用品を設置していくとしている。来年1月をめどに、利用状況などについてアンケートを行うほか実施報告書を提出してもらう予定で、それらの結果をもとに設置場所を増やすかどうかを検討することにしている。松江市教育委員会は「生理に悩む女性の不安を軽減したい。試験的な配置の利用状況次第では場所を大幅に増やすことも検討していきたい」と話している。