自由党総裁選挙について、立候補に意欲をにじませている茂木幹事長は、これまでと同じく”夏の間に考える”と明言を避けた。岸田総理大臣が退陣を表明して以来、記者団の取材に応じたのは初めてきょう、新潟市を訪れた小林鷹之氏は、横田めぐみさんが北朝鮮に拉致された現場を視察した。小林氏は、週明けのあさってにも記者会見して立候補を表明する方向で調整している。また、上川外務大臣は、総理大臣公邸を訪れ岸田総理大臣と会談した。岸田総理大臣が閣僚に対して気兼ねなく論戦に臨むよう呼びかけたことに触れ、立候補への意欲を伝えた。高市経済安全保障担当大臣は、地元の奈良市で講演した。複数の出席者によると、立候補に必要な20人の推薦人を集めていると説明した上で、立候補した場合の支援を呼びかけたということだ。このほか、加藤元官房長官は、昨夜立候補に意欲を示した。林官房長官も立候補に期待する声を受けてみずからに近い議員と対応を協議している。今回の総裁選挙は、ほとんどの派閥が解散を決めた中、候補者が乱立する可能性がある。今後、推薦人を確保するための駆け引きが激しくなる見通しだ。一方、立憲民主党の代表選挙は来月7日告示、23日投開票の日程で行われ、枝野前代表が来週21日に立候補の記者会見を行う。現職の泉代表も再選を目指して立候補する意向を固めている。また、野田元総理大臣はこれまで慎重な姿勢を示しているが、野田氏に期待する議員らは来週初めにも立候補を要請することを検討している。