東京電力が再稼働を目指す新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所について先行する7号機に続き6号機でも来年6月に原子炉に核燃料を入れる方針を固めたことが関係者への取材で分かった。安全対策工事の進捗を踏まえて決めたということで6号機の再稼働に向けた具体的な工程が明らかになるのは初めて。柏崎刈羽原発6号機と7号機は7年前、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に合格し、このうち先行する7号機ではことし4月に原子炉に核燃料が入れられ、これまでに設備面の準備としては最終段階となる検査が完了している。これに続き東京電力が6号機でも来年6月に原子炉に核燃料を入れる作業を行う方針を固め、原子力規制委員会に再稼働に必要な検査の確認を申請する見通しであることが関係者への取材で分かった。一方、再稼働の時期については今後の工程に見通せない部分があるなどとして今回の申請では未定とし、改めて具体的な時期を示す方針。東京電力はこれまで6号機については電気料金を算定するうえでの仮置きとして来月原子炉に核燃料を入れ、来年2月に再稼働させるという工程を示していたが、今回は安全対策工事の進捗を踏まえて決めたということで6号機の再稼働に向けた具体的な工程が明らかになるのは初めて。柏崎刈羽原発の再稼働を巡っては地元同意が焦点となっているが、こうした東京電力の動きが新潟県の花角知事の判断にどのように影響するか注目される。