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「柳田嘉兵衛さん」 のテレビ露出情報

東京・銀座にある「ニューキャッスル」。営業は、午前11時から午後3時までのランチのみ。壁には、関根勤などの様々なスターのサインが描かれている。俳優の市村正親は、50年、店に通っているという。20代の頃から慣れ親しんでいるのが、「辛来飯」だ。市村は、ルーだけを味わった後、目玉焼きの黄身をルーに絡めてご飯を食べる。50年間、変わらない食べ方だという。3代目店主の飯塚さんは、12年前に店を引き継いだ。辛さが後からやって来ることから、初代店主の柳田嘉兵衛さんが名付けたという。店は、昭和21年にオープンした。進駐軍からコーヒーを仕入れ、喫茶店として開店した。コーヒーに合うメニューとして、カレーライスを作ろうと、初代は、中国などを巡り、スパイスを研究した。ひと鍋につき5キロのたまねぎをきつね色になるまで炒め、ペースト状にしたもの、15種類のスパイス、小麦粉を入れて煮込む。肉は入っておらず、代わりに豚骨スープを加えている。戦後、肉は高級食材だったことから、肉のうまみを出すために、手に入れやすかった豚骨で代用した。肉が入っているかのような満足感のある味に仕上がっている。2002年に、初代が亡くなると、娘婿が店を引き継いだ。東日本大震災では、地盤沈下が起きて、老朽化もあり、建て替えが必要となった。2代目は当時70歳で、店を閉めることにした。3代目の飯塚さんは当時、店の常連客で、2代目に手紙を送り、店を継ぎたいと直談判した。飯塚さんは、仕事を辞めて、1年間修行し、2013年に、ニューキャッスルを再開した。市村正親から、頑張っている味がすると言われ、飯塚さんは、励ましと受け止め、2代目や初代の味には近づくため、よりちゃんとやろうと思ったという。市村は、その後も店を訪れ、5年ほどして、初代の味になっていると言われたという。

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