寺の卒業生のひとりであるミズキの結婚式。おじさんは自力では歩けず、言葉も発せなくなっていた。10年前、中学生だったミズキはいじめがきっかけで非行に走り、寺に預けられた。ミズキは第二の父親であるおじさんとともにヴァージンロードを歩きたいと希望していた。おじさんは当初、車いすに座って入場する予定だったがおじさんはまだ話すことが出来た1年前、「おじさんが頑張っているから子どもたちに勇気を与えることができるかなと思って」などと、闘う姿を見せることで子どもたちに勇気を与えたい思いを明かしていた。おじさんはミズキの肩を借りながら歩くことに成功した。タクマが11年ぶりにおじさんを訪ねたのは結婚式から5ヶ月後のことだった。もう治療の術がなく、待子さんがお寺で最期を看取りたいと連れて帰ってきていた。タクマとの再会を果たしたおじさんはその後危篤となり、多くの卒業生がかけつけ、別れを惜しんだ後にゆっくりと息を引き取った。