年間消費量約8億食の「マックフライポテト」。どこでどう作られているのか、これまで一度も明かされていなかったが、今夜はアメリカの巨大農場とポテト工場に世界初潜入。今回アメリカに調査にやってきたのは、栃木の山で育ちふかし芋や芋の茎を食べて育った芋娘・井上咲楽さん。井上さんがやってきたのは日本から約13時間、シアトルから東南に約370キロ離れたワシントン州・パターソン。広大な大地に雄大なコロンビア川が流れるのどかな街。この街のどこにジャガイモ畑があるのか。指定された場所で待っていたのはジャガイモ農園「ラムウェストン」の責任者を務めるトロイさん。その広さはドローンを500メートル上げても画面に全部が入らないほど巨大。直径は約800メートルとドジャースタジアムが5個入る大きさ。しかもその畑がなんと約220個ある。日本人のイメージではジャガイモ=アイダホ州だが、実はワシントン州東部はジャガイモの一大生産地で、その収穫量はアイダホをしのいで全米No.1。マックフライポテトのジャガイモとはどんなものなのか。1つずつの大きさも去ることながら、ポイントとなるのは細長い形。長いもので20センチと日本で見るメークインや男爵ではありえない長さ。丸やいびつな形だとカットする際に廃棄箇所が多くなってしまう。他にもなるべく無駄が出ないよう、芽が出にくくなっているなど10年以上の歳月をかけて品種改良を繰り返しこのジャガイモにたどり着いたという。さらに「マックフライポテト」の美味しさの秘密は水分量。水分が多いと揚げた時にベチャついてしまいカリッと感がなくなってしまうため、水分量が少ないものを栽培している。ベイクドポテトにして食べてみるとその違いが分かるというのでいただいた井上さんは「ホックホク。割ったときにも崩れなくてそのままの形が残る」などと感想を言った。不思議なのがなぜ畑の形が丸いのか。その理由は畑の中心から出る長さ400メートルのスプリンクラー。220以上の畑に効率よく水を撒くことができる。しかも八王子ほどの広さがある畑を管理ているのはたった1人。クリック1つで遥か20キロ離れた畑の水やりがスタート。次はジャガイモの収穫。この畑からは3,000トンもの量が取れる。3,000トンはMサイズの「マックフライポテト」約2,200万個分。収穫機がジャガイモを掘り起こし、ベルトコンベアで並走するトラックに流し込む。いっぱいになったトラックは集積場へ向かい、すぐさま待機していた次のトラックがやってきて間髪入れずに収穫を再開する。1台のトラックが満杯になるのは約15分。3,000トンを収穫するのには3日かかるという。3,000トンものジャガイモを収穫しても日本人が食べる「マックフライポテト」のわずか4日分。獲れたジャガイモはすぐに工場に運ばれるが、運ぶのは前兆約25メートルの巨大トラック。1台で約50トンものジャガイモを掘ることができる。しかし1日に獲りすぎてもいけないという。工場で1日に加工できる量にも限りがあるため、鮮度を保つためにもあえて収穫をしすぎない。とはいえ収穫時期は7~10月の4カ月間のみ。そのため収穫期限が迫ったジャガイモは土の中とほぼ同じ環境を再現した最新システムの倉庫で保管。7,000トン収納できる巨大倉庫が200個以上あるという。
