けさ、青森県内の港に到着したのは、柏崎刈羽原発の使用済み核燃料。一時的に保管するため、全国で初めて作られた中間貯蔵施設に運ばれた。東京電力・柏崎刈羽原子力発電所の燃料プールには使用済み核燃料が保管されているが、その使用率は8割を超えている。国の政策では、使用済み核燃料は、再処理をして、再び原発の燃料として使う核燃料サイクルを実現していく計画。しかし、その再処理工場の完成時期が不祥事やトラブルなどで繰り返し延期になっている。そうした中、作られた中間貯蔵施設。東京電力は地元の柏崎市から、原発の再稼働にあたっては、保管する燃料を減らすよう求められていたこともあり、施設に運び込むことにした。搬入作業はきょう夕方に完了。事業者による検査と、原子力規制委員会の確認が行われることになっていて、保管期間は最長で50年とされている。地元では、燃料が留め置かれるのではと講義する人も。全国の原発でも、核燃料の保管場所の逼迫が課題になる中、今回始めてとなる原発敷地外での中間貯蔵。長崎大学・鈴木達治教授は「地元の人が不安なのは当然。行き先が見えるような形に説明する必要がある」などとコメント。