先月3日、千葉大学病院で開かれた演奏会。これを特別な思いで聞いていたのは山本昭夫さんと妻の山本昌代さん。夫婦の一人息子でチェロ奏者の山本栞路さんは将来を嘱望されていた。3歳からチェロを引き始めたという。小学生の時から数々のコンクールで金賞を受賞。高校は都内の音楽名門校・桐朋学園に入学し、大学には特待生として進学した。栞路さんを指導した桐朋学園大学の西原稔名誉教授は、ピュアで自分で考えて自分で回答を得ようとするところがえらくて、などとかたる。しかし20歳の時に病が襲う。医師から診断されたのは白血病。千葉大学病院にすぐ入院することになった。病室に楽器の持ち込みはできず会話も制限される。闘病生活が1年近くに及ぶ中、栞路さんは、防音室があるといいよねと話していたという。この会話から約3カ月後、栞路さんは21歳の若さで亡くなった。
病院に防音室を設置したい。その思いに共感した栞路さんと親交のあった音楽家たちがチャリティコンサートを開催。山本さん夫婦が立ち上げたクラウドファンディングで約1100万円が集まった。ピアニストの市川高嶺さんは、栞路くんを思う気持ちを持った人たちが集まって演奏するとこんなに大きな音楽が熱くなるんだなっていうのがすごく感じて、と話す。病院側も防音室の設置に動いた。去年10月、念願の防音室が完成した。国立大学の付属病院に防音室が設置されるのは初めてだという。
病院に防音室を設置したい。その思いに共感した栞路さんと親交のあった音楽家たちがチャリティコンサートを開催。山本さん夫婦が立ち上げたクラウドファンディングで約1100万円が集まった。ピアニストの市川高嶺さんは、栞路くんを思う気持ちを持った人たちが集まって演奏するとこんなに大きな音楽が熱くなるんだなっていうのがすごく感じて、と話す。病院側も防音室の設置に動いた。去年10月、念願の防音室が完成した。国立大学の付属病院に防音室が設置されるのは初めてだという。
