今月14日、群馬県桐生市のごみ処理施設「桐生市清掃センター」で、ごみの中から現金約780万円が見つかった。警察は持ち主を探しているが、3か月を過ぎても持ち主が現れない場合は桐生市の所有物となる。この清掃センターでは桐生市、みどり市、伊勢崎市の一部で発生した一般廃棄物と住民が持ち込んだ粗大ごみなどを処理している。長野県千曲市の廃棄物処理施設「ちくま環境エネルギーセンター」では金とみられる延べ板が見つかった。今月12日に公表されてから多くの情報提供があったが、持ち主の特定には至っていない。延べ板の具体的な特徴を明らかにしない理由は、持ち主を特定する際に必要になるため。
2012年6月、北海道砂川市のごみ処理施設でマッサージチェアから帯封で結ばれた現金1000万円が見つかった。警察が発表後、20数件の問い合わせがあったが、決め手は持ち主が話したチェアの形や色で、金融機関から現金を下ろした記録と帯封に記載されていた日付が一致したことから1000万円は返還された。2010年4月、宮崎県のごみ処理施設で破砕処理直前のブリキ缶から5枚の封筒に入った現金約680万円が見つかった。持ち主の特定に至った決め手は封筒の1つに書かれていた持ち主の名前だった。遺品整理士認定協会・長谷川正芳氏は「遺品整理などで家を片付けるときに大体現金は出てくる。見つからないことのほうが少ない」と話している。現金を隠す場所は男女それぞれ特徴があるという。
20代から50代の男女1000人が回答した“へそくり”の全国平均額は155万7197円で、男性は約71万円、女性は約144万円。女性は男性の約2倍となっている。700人が隠したと答えたへそくりの隠し場所は銀行口座・証券口座。